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無題

映画観てきました
『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』ていうドキュメンタリーです
イギリスが誇る美術館運営の舞台裏、絵画の修復作業なんかを見られる大チャンス……さらに訪れた人に対しての学芸員さんの解説もたくさん聞けるのでめちゃめちゃ得した気分でした
わたしは絵画ぜんぜん詳しくないのですが、好きなひとならもっと楽しめると思います
はじめてドキュメンタリー映画観ましたが相手が美術品なだけにスクリーンで観ると圧倒されます
このワイズマン監督というかたはドキュメンタリーで有名なのかな? 学芸員さんの解説に合わせてカメラを見るべき場所にアップしてくれたのがすごくありがたかったです 来訪したみたいだった……
とにかく観られる人は今のうちにスクリーンで観てほしい!!ってかんじ
つぎですこし内容に触れます

目の見えない方にもと特殊技術で凸凹にした触れる絵画を配布していたシーンはとても印象深かったです
服部まゆみ『この闇と光』では盲目の主人公がボッティチェリの『春』を懸命に想像するシーンがあります
彼女の姿勢とは逆に、説明してくれるひとが「やっぱり無理だよことばでは」てあきらめちゃう
それが今は触れることでもっともっと伝わるようになったんだなあと思うと感動〜〜

それとたびたび言及されていた「修復は完全な復元とはちがう 当時画家自身が手を加えたものを修復作業が消してしまうこともあって、自分の解釈どおりに修復するか、美術史を分析しながら学術的に修復するかでは全然異なるものができる」というのはひとつ誤解なく伝えたいおおきなテーマだったのではないかなと思いました
制作も修復も人の手で行われているものなんだよってことの苦悩や楽しみがとってもよく分かる、視覚的にもテーマ的にも素敵な映画でした